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淀川長治氏の見た死神の話

 どうもです。
 とりあえず懸案の「教科書編」 のエントリーについてですが、世界五大文明の件はともかく、やはり
 五十歩百歩の事をしているのは明らか
 なので、たぶん一筆添えるかして再公開します。ちょっとお待ちくださいね m(_ _)m

 で、夏も終わりに近づきましたので、今回は怖い話でもしようかと。

 怪談、死神、と聞くと、絶対に思い出す話が私にはあります。
 イラストレーターの和田誠さんの作品集で読んだもので、それがタイトルになっている、映画解説者の淀川長治さんが見たという死神の話です。

 1969年の11月、淀川さんは横浜のご自宅で、体調を悪くしたお母様の看病をされていました。
 ひどい神経痛に苦しむお母様の背中をさすっていると、その顔に、ふと死相が見えたそうです。
 その瞬間、部屋の四隅に「黒くて褐色でグレーで、とびのような烏天狗のような、ノートルダムの彫刻のようなものが」 立て膝をしていました。

 12時半頃、シーンとした中、その内の一人がこう言ったそうです。
「お迎えに来ました」

 淀川さんは思わず
「助けてください。私の命を削っても、もう6ヶ月母に命をください」
 と頼んでいました。

 その場で連れて行かれそうだったため慌ててしまい、後から「6年とか60年とか言えばよかったのに」 と思われたそうですが、その時は「せめて1日でも、と言いたいくらい、血のひくようなこわさ」 だったそうです。

 翌日からお母様の腰の痛みが取れ、翌年の5月末に亡くなられたそうです。ちょうど6ヶ月後のことでした。


 これは週刊文春の企画で、いろんな人の経験した怪談話を、和田誠さんの絵で紹介するものだったようです。
 ほかにも柴田錬三郎さんや淡谷のり子さん、手塚治虫さんの体験談まであるのですが、この淀川さんの体験談は、絵のサイズが少し大きいせいもあるのか、和室の四隅に陣取る黒い存在の絵の良さか、とても印象深くて忘れられません。
 そして怖いというより、胸が詰まるようで悲しい気持ちが先立ちます。

 淀川長治さんは、とてもお母様思いの方だったそうで、ですから、これを作り話と思えないです。
 確かに淀川さんは、その時何かを見られたんだと思うんですよ。

 なら、それはなんだろう? やはり錯覚なのか? それとも本当の死神なのか? 死神って一体何なんだろう?
 私が死ぬときにも、それは来てくれるんだろうか? いや、来てくれる、という言い方はおかしいですけどw それは怖いのだろうか?
 淀川さんの願いを聞いてくれた、暗い色の、とびのような烏天狗のようなノートルダムの彫刻のような者たちは、一体どういう存在なんだろうか。
 連れて行かれる先は、一体どんなところですか?

 その時まで自分が、天国に行くほどでなくても、せめて地獄に落ちないで済むくらいには、善き人間でいることができますように。


 Web拍手ありがとうございます。
 そして
サービスw

 わーはっはっはー!!
ただしんみりした話で終わらせてたまるかあ!!!
 淀川先生もそのほうが喜ばれると思うんだ(´・ω・`) いややっぱり怒られる気が・・・ orz

 それではみなさん、またお会いしましょうね。さよなら、さよなら、さよなら (*´ω`*)ノ



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by sibanagomi | 2012-08-31 02:09 | その他ネタ

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